財産目録の作成
■財産目録
財産目録は洗い出しした財産を一覧表に纏め、所在地を明確化します。権利証の有無、固定資産税の有無、預金であれば通帳やカードの所在、証券会社からの報告書、預金通帳から自動引落されている費目の確認(特にカード会社やリース会社たからの引落)、ゴルフ会員権証、これら財産の売却処分の可否を記載します。
未使用の切手、古銭、金貨、宝石類も一応一覧表に書き出しましょう。
>>>『財産目録』のサンプルはこちらから
■トラブルの有無
山林の境界が不明である、宅地の隣地との境界でもめている等のトラブルがある場合には、ご親族様への引継事項として財産目録に記載して下さい。
■宅地の境界確定
塀や建物の建替えに際して、従来の境界を越えて建築されてそのままであったり、何かを契機として境界が順守されなくなり、時間の経過とともに交渉の余地もなくなっているケースが散見されます。確定測量を再度行うことにより境界は明瞭となりますが、感情的な縺れは引き摺る結果となります。ただ、そのトラブルすらも伝えられていないケースも意外に多いので、少なくとも親子間では情報の共有は行って下さい。
■山林の境界が不明瞭であること
■処分可能な財産
塩漬けとなっている上場株式や投資信託もこれを機会に売却可能か否かを検討します。確かに有価証券は今損失が出ているから即売却という判断は行いませんが、往々にして塩漬けにするとその後の株価の追跡すら行われなくなり、管理放棄の状態となります。少しでも有利になるよう整理したいものです。
■未利用となったゴルフ会員権
利用されていないゴルフ会員権は、年会費負担もありますので売却をお勧めしますが、何故か売却を渋るご主人様が意外に多いことに気づきました。
Q1:以前のようなゴルフ会員権相場はもう訪れないかな?
A1:バブルは人類の欲がある限り、いずれかの資産を対象として発生するでしょう。しかし、同じ資産でのバブ ルは、人類の知恵で回避されます。
もう、ゴルフ会員権相場全体が暴騰することはないですよ。
Q2:このまま保有している意味はないことを十分理解しているのだが……
A2:毎年発生する会費相当額で奥さんとおいしいものを召し上がった方が良いですよ!
Q3:当初は子供に譲るつもりだったが……
A3:メンバーでなくともプレーできるゴルフ場が圧倒的に多いので、名義書き換え料を支払ってまでご子息へお渡しすることもないでしょう。